虹の国・南アフリカ情報・2007
発行日時: 2007/11/1===================================
★☆★ 『虹の国・南アフリカ情報・2007』 ★☆★ 2007.11.01
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フランスで開催された第6回・ラグビーWカップの決勝戦は10月20日の土
曜日に行われ、南アフリカが15−6でイングランドを下し優勝しました。
この決勝戦は21日の早朝、日本のテレビでも放送されました。
南アフリカチームのスプリングボックスが南アフリカに帰国し、国内を各地を
パレードし、盛大な歓迎を受けたと新聞に書かれていました。
決勝戦の行われる前、南アフリカの新聞には「1995年の再現」という記事
が掲載されました。
1995年は、南アフリカで開催された第3回大会で、南アフリカが優勝しま
した。
「1995年の再現」とは、もちろん優勝のことなのですが、それ以外にも南
アフリカには燃える思いがあったように思います。
1995年当時、私は南アフリカにいました。
アパルトヘイトと人種問題にふれないわけにはいかないと思いますが、数回に
分けて、1995年と2007年のラグビーWカップについて紹介したいと思
います。
先ずは、1995年6月25日の読売新聞の記事をお借りして紹介します。
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〜1995年・第3回W杯ラグビー優勝 燃える南ア〜
南アフリカ共和国が24日、ラグビーの第3回ワールドカップ(W杯)で悲願
の初出場初優勝に輝いたことは、南アの国際社会への復帰を加速し、国内の白
人が非白人に、新生南アの積極的な一員として認められる好機となりそうだ。
国内では、今回の優勝が昨年4月の全人種参加選挙後、喪失感を抱いていた白
人社会の心の空白を埋め、「真の人種融和社会の起点となろう」といった肯定
的な意見が多く、南アにとっては政治的にも価値のある大会だったと言える。
〜国際社会復帰を加速 黒人からは冷たい見方も〜
南ア各紙は「最高の栄誉の日」(サンデー・タイムス紙)と、昨年のマンデラ
政権誕生と同じくらいの大扱いで勝利をたたえ、白人中心の盛り上がりに対す
る一部の批判も、この成功に飲み込まれた格好だ。
南ア代表チームの愛称「スプリングボクス」(南ア産のかもしか)が、白人言
語のアフリカーンス語であることからもわかる通り、今回の優勝チームは一般
的に黒人とは関係の悪いカラード(混血)の選手が一人だけで、後は全員白人
だった。
アパルトヘイト(人種隔離政策)による長年の国際交流禁止により、世界から
排除されていた南ア白人の「国技」が、これで復権しただけでなく、一躍、世
界の頂点に立ったわけで、昨年の選挙後に静まり返っていた白人社会は、今回
は一夜明けても陶然とした雰囲気に包まれている。
(新聞に書かれてない内容を追加記載します:1994年の4月、初めて全人
種による選挙が行われて、マンデラ大統領が誕生し、新生・南アフリカがスタ
ートした)
とはいえ、今回の勝利「白人至上主義」の復権にはつながらなかったようだ。
異常な熱気で迎えた決勝戦の最中に、スタジアムや市内の観戦場では、「南ア
白人がいかに偉大かを示す大会だ」と豪語し、白人支配を象徴した旧国旗を振
っていた保守的な白人ファンが、周囲のリベラルな白人の冷たい視線を受けて、
すごすごと旧国旗をしまいこむ場面も見られた。
これには、代表チームの模範的な行動が大きく影響した。荒くれ男の世界であ
る南アのラグビー界は、人種差別が最も露骨な形で噴き出す場であり、最保守
層が好むスポーツだ。しかし、ピナール主将は、新国歌「ヌコシシケレ・イ・
アフリカ(アフリカに祝福あれ)」の黒人言語ズールー語の歌詞をチーム全員
に覚えさせ、多人種国家の代表としての自覚を植えつけた。
かつてはラグビーを敵性競技と見なし、「必ず相手国を応援する」ことにして
いたマンデラ大統領も、今大会では、南ア・フィフティーンを、「息子たち」
と呼び、自身も代表ジャージを着て観戦した。
この1か月間、地元新聞は、連日のようにW杯を一面トップに置いた。この過
剰な報道や、一部の白人がW杯を白人の祭典とする傾向に対して、「黒人居住
区の整備を優先すべきで、W杯は時期尚早だ」という批判も黒人知識人から出
た。中には「白人が増長するから、南アは準決勝あたりで負けるべきだった」
との声もなかったわけではない。
また、決勝戦の入場券は200ランド(約5,000円)と黒人にとっては高
額で、このため、観客席の99%は白人だった。黒人居住区ソウェトの住人は
「最初から、オレたちに無縁の世界だと思っていた」と話す。
(新聞に書かれてない内容を追加記載します:私の身近な黒人の方たちはW杯
のことを口にせず、知らぬ顔をしていました)
それでも、選挙前から、疎外感ばかりを感じていた白人にとって、「W杯は最
高の精神安定剤となった」と、社会心理学者や地元記者らは好意的にW杯を受
け止めている。黒人マラソン選手としてバルセロナ五輪に参加したウィリアム・
ムトロ氏も「南アのスポーツ界全体にとっての朗報。(黒人に人気のある)サ
ッカーでも白人が南アチームを応援してくれたら、本物の人種融和だ」と、W
杯効果に期待している。
1995.6.25 読売新聞
新聞記事を勝手に掲載していることをお詫び致します。
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写真を掲載している関連ブログ
http://www1.ocn.ne.jp/~yeboo/southafrica/
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