『あふりかくじらの自由時間』【106】
発行日時: 2008/4/21三寒四温とはよく言ったものだ、などと思いながら辞書を引いたら
このことばは冬の気温の変化をいったものなのですね。
もう春も過ぎようとしているのかしら。
ともかく、風が強いと寒い日本から あふりかくじら です。
いかがお過ごしですか。また、ご無沙汰してます。
★ ★
ジンバブエの大統領選挙とその後の混乱について、最初は日本のメディアでも
けっこう報道されていましたが、いまはあまり登場していません。
でも、もちろん終わったわけではありません。
むしろ緊張状態は増しているようです。
野党活動家が警察当局の暴力で死んだという報道すらあるようです。
報道でご存知かもしれませんけれど、簡単にその状況だけ
整理しておこうと思います。
☆ ○o.+・゜○o..+・。☆
ジンバブエでは3月29日に「大統領選挙」と「議会選挙」の同時投票が
行われました。
kubatanaによると議会選挙の結果は、野党MDCの議席数が、
与党ZANU-PFの議席数を上回る結果になっています。
(上院:ZANU-PFが30議席に対し、MDC両派あわせて30議席、
下院:ZANU-PFが97議席に対し、MDC両派あわせて109議席)
(参考サイト:
http://www.kubatana.net/html/archive/elec/080329kubres.asp?
spec_code=080121elecdex§or=ELEC )
とうとう、「独裁政権」と悪評高いジンバブエの政治史が
新たな一ページを刻むのか!?と人々が息をのんで見守るなか、
MDCは早々と勝利宣言。
しかし・・・
★ ★
肝心の「大統領選挙」のほうはといえば、もう四月下旬にもなる現在でも
まだ結果が公表されていないという事態になりました。
政府は、選挙には不正があった、票の集計を操作して現職のムガベ大統領票を
意図的に少なく数えた、として選挙関係者を逮捕するなどの行為に出ています。
ご存知、「独裁者」として悪名高くなってしまったジンバブエ独立のヒーロー
ロバート・ムガベ大統領は、1980年の独立以降、現在まで継続して
政権の座についています。
そして、大胆な土地改革政策や都市のクリーンアップ作戦、価格統制、
さらには欧米諸国に対する批判など、その強引なやり方には常に国際社会の
厳しい意見が飛び交っています。
2000年の土地改革以降、ジンバブエの経済は大幅に悪化、つい最近では
2月時点のインフレ率が政府発表で165,000パーセントに達したと
報道されています。
(政府発表ということなので、実勢はその数倍であるということが
推測されます)
★ ★
当然、野党MDCは大統領選挙の結果を公表しないという手段に出た
政府に強く抗議。事態は一気に緊張します。
しかし、最高裁判所は政府に対し、選挙結果の公表を求めません。
そのようななかで、今度は野党活動家や多くの市民に対する
警察当局による逮捕、暴力が相次いでいるという報道が多く流れています。
人も、殴り殺されたという話すらあります。
逮捕された人は、恐らく数千名か、それ以上に及ぶでしょう。
(一連のニュースに関しては、上記のkubatanaが詳しいですが、
わたしもできるだけ日本語で発信するようにしています。
もう少し詳しい流れはブログをご参照ください。
→ http://blog.livedoor.jp/africanwhale )
★ ★
与党は、「再選挙をするべきだ」と言っています。
それに対して野党は、「再選挙したとしても結果は同じ。
ムガベ大統領の時代は終わったのだ」としています。
さらに野党は、「もし再選挙をするのならば、自由で公正な
環境が整わない限り野党MDCは応じない」と強い態度です。
当然でしょう。
★ ★
一方で、先週のニュースによると、どうも与党は再選挙の
準備を進めており、「治安の維持」という名目の元で
軍部や警察を各所に配置し、野党MDCを支持すると思われる
人間を逮捕することを考えている様子です。
(そのニュースはこれ。
→ http://allafrica.com/stories/200804180895.html )
これがほんとうだったとしたら、公正も何もあったものじゃありません。
★ ★
NGOに所属し、かつジャーナリストであり活動家であるわたしの友人から
近況を知らせるメールが届いています。
「すべてのものごとが、今は厳しい状況だ。
選挙の結果は出ず、政治的暴力は悪化し、与党は議会選挙での敗北すら
認めていない。
今後、どうやって決着がつくのかわからない。
自分は大丈夫。(中略)でも、これからものごとが悪い方向に進むこと、
つまり逮捕や拷問というケースに対しても、用意をしている」
以前、彼の仲間が警察の暴力にあい重傷を負ったことがあって
これからがほんとうに心配です。
★ ★
ジンバブエは今、まさに歴史の新しい一ページを刻んでいるのかもしれません。
誰か一人が死んだら、暴動になるかもしれない。
そうやって皆、いつも言ってきました。
それが、実際に起きるか起きないかは、誰にもわかりません。
☆ ○o.+・゜○o..+・。☆
メルマガの内容は、もう少し明るいものにしたいと思うのですが・・・
また、ブログのほうもあわせてみてくださるとうれしいです。
読んでくださりありがとう。
あふりかくじら
追伸:
ところで、4月から新しい仕事を始めています。
とりあえず一年契約の仕事ですが、知的刺激が多いですね。
また南部アフリカに舞い戻る仕事に就けるまでは、日本にいます。
+++++++++++++・。+★・。・゜゜・☆ ○o.・..+・。★
『あふりかくじらの自由時間』【106】2008年4月21日発行
【発行者】 あふりかくじら
【メール】 africanwhale@mail.goo.ne.jp
【URL】 http://africanwhale.net/
【ブログ】 http://blog.livedoor.jp/africanwhale
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日々の風景、思ったことなどを短く短くつづった15秒だけのお昼休みマガジン。
ふとしたことばが誰かに届けばよいなと思います。
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asahi.comの『魅惑大陸アフリカ』にある「モザイク・アフリカ」に
コラムを載せていただきました。
http://www.asahi.com/international/africa/mosaic/TKY200802080290.html
*わたしのことを、ネットを通じて知ってくれているひとも増えました。
喜ばしいことですねー。ありがとうー。
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