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『あふりかくじらの自由時間』【94】
発行日時: 2006/11/6
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『あふりかくじらの自由時間』
【94】
http://africanwhale.net/
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野菜とバオバブと巨大な一枚岩の山々。
あふれる緑に、そしてキャッスル・ビール。
先週末、Mutoko地方の小さな村を訪れました。
★ ★
いかがお過ごしでしょうか。
こちらは暑い夏です。日差しがとても強い。でもまだ雨は少しだけ。
☆ ○o.+・゜○o..+・。☆
職場のガードマンの田舎を訪問したいとかねてからお願いしていたが、
先週末、それがかなってさっそく小さなカローラに水をたくさん積んで
でかけることができた。
旅のお供は、彼ら夫妻と子どもたち、それに同地域出身の職場のスタッフ。
わたしにとっては二回目のMutoko地域だったが、これはエキサイティングな
経験だったと思う。
★ ★
最初、彼の田舎で先祖のためのセレモニーらしきものが行われると聞いていたが、
結局たどり着いたら、資金不足でセレモニー自体が開かれないということが発覚。
それを楽しみに着ていたわたしであったが、彼がちょっと落胆していたものの、
わたしとしては田舎に来られただけで満足であった。
彼の親戚の家でしばらくぼんやりしたり、お散歩をしたり。
Mutokoという地域は、大きな岩がところどころに巨大な山のように顔を出すような
起伏の多い地域である。その岩というのがあまりにも巨大で圧倒的だ。
(写真はウェブサイトに。http://africanwhale.net/)
★ ★
なんと、夕暮れ時になってから急遽、近くの村にある彼の奥さんの実家に
泊めてもらうことになった。
もちろん道はでこぼこの岩だらけの砂地で、ブッシュの中を通り抜ける
なかなかにスリリングかつエキサイティングな道のりである。
オフロードの運転が初めてのわたしは、いきなり上級者コースである田舎道を、
四駆ではない普通の小さなカローラで、夕暮れから夜にかけて走ることに
なってしまったのである。しかも、ひとを乗せて。底をすりながら。
しかし、起伏の多い土地柄で、ときに大きな一枚岩の上を斜めに走るような
ところもありながら、夕暮れていくMutokoはほんとうにうつくしかった。
夕暮れ色に映える岩山の影、木々の陰。
これがアフリカなのだなと、少し思う。
★ ★
道なき道を通り、そしてある時点で右折してブッシュの中に入ってと言われた。
半信半疑で、わだちもないブッシュの中に入ってく。夜の闇のなかである。
道がないよーと思いながらも言われるままに入った。
数百メートル進むと、家が現れた。
そこが、彼の奥さんの実家だった。
どうしてあんな暗闇のなかで、道すらついていないのに曲がるところが
わかったのか、わたしには絶対に理解できない。
土地勘と言うのは恐ろしいものだと思う。
★ ★
そこは、敷地内にいくつかのハットが並ぶ、昔ながらの素朴な生活を
している家だった。もちろん電気も水道もなく、真っ暗闇のなかで火をたいて
鍋をかけている。
ちいさなランプがおいてあり、真ん中のハットのなかで人々が火を囲んで
座っている。そのような中へ、わたしたちはお邪魔した。
突然お邪魔したにもかかわらず、その日はご馳走である。
たっぷりのサザ、豆のシチュー、それからムリオ(ほうれん草をちょっと硬く
したような野菜)。
そして、チブクと呼ばれるソルガム・ビールである。
これは昔ボツワナでもいただいたことがあったが、どぶろくのように発酵した
ビールである。酸味があってまずいがクセになる。
温かいおもてなしを受け、楽しくおしゃべりをしながら真っ暗な夜が更けた。
月明かりが少しあって、小さな暮らしを照らしていた。
★ ★
ともかく客人をもてなすのは大切なことなのだろう。
わたしは小さな家のベッドを貸していただいて、ゆっくりと眠ることができた。
トイレはなかったけれども(青空トイレ)、少し先の井戸から組んできた
バケツいっぱいの湯で、朝、とても爽やかなバスタイムを持てた。
もちろん戸外についたてのようなものと排水溝を作っただけの「バスルーム」で
屋根は青空である。そして、そのバケツいっぱいのお湯を、家族全員で分け合う。
案外、バケツにほんの少しの水でも身体を洗うことができる。
ふだん自分がどれだけシャワーの水を贅沢に使っているかがよくわかった。
この地域は水は豊富だけれども、やはり井戸からすべての生活用水を汲んでくる
となると相当の労力を要するのである。
★ ★
その場で潰した鶏でつくったシチューとサザをいただき、それから野菜畑へ
二キロほどの道を歩いた。
大きくはない畑だったが野菜はたっぷりとたくさんの種類が植わっている。
たまねぎ、きゅうり、バターナッツ、バナナ、ムリオ、にんじん、etc...
畑まで歩く道すがら、木になったフルーツをかじりながら歩く朝は、
ほんとうに豊かさに満ちているとさえ感じた。
こうして暮らしていれば、お金はほんとうに少ししか必要ではない。
この地域は水と土が豊かなように思う。
★ ★
こういう場所に来ると、なぜだかわたしはとても自分がフィットしているような
感覚を覚え、「正しい場所」にいるような気がいつもしてしまう。
実際こういう暮らしをしていくのは大変な面が多いのだろうけれど、
それを知らないだけだからかもしれないけれど、それでもここが好きという気持ちは
わたしにとってとても重要な気がするのである。
人々の笑顔、美味しい食べ物。うつくしい風景と豊かな土。
これらすべてを、きれいに写真におさめたいような、そんな誘惑に駆られた。
そしてまた、帰ってきた、と思った。
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お土産どっさりもらったので、職場の人たちにおすそ分けしました。
ほんとうに美味しいフルーツや、野菜。
写真をウェブサイトにアップしようと思います。
読んでくださりありがとう。
あふりかくじら
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『あふりかくじらの自由時間』【94】2006年11月6日発行
【発行者】 あふりかくじら
【メール】 africanwhale@mail.goo.ne.jp
【URL】 http://africanwhale.net/
【ブログ】 http://blog.livedoor.jp/africanwhale
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誰かに届けばよいなと思います。
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*しかし、わたしのカローラも案外がんばってくれたものだ。
いっしょうけんめい四駆を買おうとして断念してかったカローラだけど、
けっこういけるじゃないの。感謝。
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