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『あふりかくじらの自由時間』【78】
発行日時: 2006/1/30 ★.+・゜゜・。☆ ○o.+・゜゜・。○o.++++++++++++++
『あふりかくじらの自由時間』
【78】
http://africanwhale.net/
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土曜日は、ハラレにいる若手外交官の何人かとそのご夫人らと一緒に、
気の置けないランチでした。
街から10分ほど車を走らせたところに、ジンバブエのお土産物を売る
観光客向けのビレッジがあり、そこに感じのよいカフェ・レストランがあります。
いくつかの建物の中には、うつくしく染付けされた布類、リネン類、
高級感ただようシルバー細工やアクセサリー、愛らしい動物の模様が入った
ティーセットなど食器類。クッションに、ソファに、キャンドルスタンド。
背の高い、木彫りのキリン。有名なショナの彫刻。
所狭しと、センスの良い品々が並べられています。
雰囲気の良い欧米風の建物の中に、深い色のフローリングが光り、
どこかよその国のようです。
ここに住む外国人で、ここを知らない人はまずいないといっていいくらいです。
ジンバブエでないみたいな、不思議な感覚です。
★ ★
いかがお過ごしでしょう。
ハラレは、どうやら雨季の真っ只中、雨が少しだけ落ち着く時期に
入っているみたいです。
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上に書いたチャプング・ビレッジもまた、ハラレのひとつの横顔だと思う。
ずいぶん洗練されていて、それでもシンプルで細かなところまで気遣いが
行き届いているような、良心的な感じがする。
この物価高騰の折、なかなかあれもこれもと札束を落として購入しようという
気にはならないのだが、この場所できれいなものを見ることは好きで、
ときどきそうしている。
★ ★
同年代の若手外交官たちと話をすると面白いのは、やはり彼らもいろんな国を
見てまわっていて、さまざまな国の人たちとかかわってきて、その付き合い方を
心得ているところだ。
中庭にテーブルを並べ、シンプルな綿のテーブルクロスに、手作りレモネードに
アボカドソースのディップを添えながら、我々外国人は休日のランチを
楽しんでいた。
★ ★
ジンバブエでは、インフレ率が500%を超えてしまった。
今後、3月までの間に700%から800%になってくるという。
米ドルの交換レートは、闇レートで1ドルあたり150,000ジンバブエドルにまで
下がってしまっている。独立直後から、単純計算すると貨幣の価値が
10万分の一以下にまで下がってしまったということになる。
このところ仕事で主要ドナー諸国の援助機関(日本でいうとJICAにあたるような)や
各国大使館などに顔を出して、対ジンバブエ政策についてざっくばらんな話を
しているが、共通しているのは、この国の政策が大きく変わりしっかりした
ガバナンスが可能にならない限り、この情勢の悪化は変わらないという意見だ。
★ ★
最近、わたしが魂を削って(大袈裟)書いていた報告書には、5月から7月に
かけて政府により行われた「秩序回復作戦(クリーンアップ作戦)」と
その被害に対する支援をめぐる政治化のことである。
援助はもはや援助だけではなくて、政治的ツールであり、また各国にとっても
重要な政治的意思なのだということがよくわかった。
何十万人がこの政策によって家や職を失い、また土地政策の失敗から農業生産が
落ち込み、500万人近く(実に人口の半分)が食糧不足に陥ってしまうという
状況に追い込まれながら、政府は「政策が成功したのでこの国に人道的危機など
存在しない。ジンバブエを悪くいう欧米は新植民地主義者だ。
ドナーは、(食糧やシェルターなどの)人道援助ではなく開発援助をしろ」
という立場をとる。
一方ドナー側は、「政府の人為的な政策によりこれだけの危機が発生したのだから、
政府の政策を支持するようなガリカイ作戦(住宅建設作戦)には協力しない。
必要なのは緊急人道支援」という立場である。
★ ★
援助は援助だけの問題ではまったくない。
頭ではわかっていたつもりだけれども、こうして実際にこの状況に
足を踏み入れてしまうと、そのことがよくわかる。
対話路線を歩んでいる日本政府も、欧米諸国もしかし、この国が今後
どのようになっていくかはやはり読めないところが多い。
その間にも、家がないひとがいるというのは、考えても仕方がないが、
とても心を苦しめる。
★ ★
今日は日曜日で、わたしの家の近くのショッピングモールの駐車場には
マーケットが出る。
ショナ彫刻やおみやげ物をはじめ、衣料品やCDやカセットテープ、
靴に携帯アクセサリーなど、上に書いたチャプング・ビレッジとは
大きく違った雑多な雰囲気だ。
わたしはここで、安い雑貨をさらに値切ったりしながら、ひとりで
お買い物をすることがある。
★ ★
新しい国に住んだら、その生活を愉しみたい。
できれば、その国のいろんな横顔を見たい。
だから、外交官と知り合えることもうれしく、ショナ人やンデベレ人と
ビールを酌み交わすということもうれしい。
そして、書けるだけのことを書いていけばいいんじゃないのかなと思う。
政府を批判するのではなく、日本の援助を批判するのではなく、国連の
悪口を言うのではなく。
できるだけ、たくさんの視点を大切にしていきたい。
無責任に、ならないように。
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そしてそれを読んでくださって、何かを思ってくださる方がいるのであれば。
はい。
いつも読んでくださり、感謝です。
あふりかくじら
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『あふりかくじらの自由時間』【78】2006年1月30日発行
【発行者】 あふりかくじら
【メール】 africanwhale@mail.goo.ne.jp
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【ブログ】 http://blog.livedoor.jp/africanwhale
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*あー、紅茶のみすぎ。レディグレイをミルクティにしてポットに大量に淹れた。
夢中で書いてるうちに、何杯のんだんだ?
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