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『あふりかくじらの自由時間』【76】
発行日時: 2005/12/31 ★.+・゜゜・。☆ ○o.+・゜゜・。○o.++++++++++++++
『あふりかくじらの自由時間』
【76】
http://africanwhale.net/index.htm
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今、洗濯機を回しながらキーボードをたたいています。
本日は大晦日。日本では、そろそろ紅白が始まったころなのでしょう。
現在、ハラレはお昼。
さっきまぶしい太陽がのぞいていたけれど、少しかげりました。
BBCプライムでは、「ダンシング・クイーン」「マンマミーア」が流れ、
それに耳を傾けながら2005年最後の日もひとり暮らしをしています。
(ちなみに20代最後の大晦日。大掃除はとくにしてません)
今年最後の日、いかがお過ごしでしょうか。
★ ★
このところ毎日きっちりたっぷりと雨が降ります。
たいてい、午前中はまぶしい光が射して緑が鮮やかで、それから午後になると
千切れたような雲が集まり始め、激しい雨が地面を打ちます。
それはいつも突然で、南国のスコールのようで、そして局地的です。
文字通りバケツをひっくり返したような雨は道路にたまり、巨大な水溜りを
作ってドライバーを困らせます。
今年の雨季は長引き、しかも降雨量が多いらしいのです。
★ ★
今年、ジンバブエでは議会選挙があって与党が圧勝し、さらに5月にはいわゆる
「クリーンアップ作戦」で違法とされる住居や店舗が強制撤去されました。
多くの人々は家や職を失いました。
何ヶ月も経った今でも、まだ屋根のないところに暮らしている人々が多くいます。
今月、十日間ほどクリスマス休暇をいただき、しばらくぶりに海外へ出ました。
帰ってきたら、脅威のインフレ率がますます悪化していました。
物の値段が、わたしがここへ始めてやってきたころの数倍になっています。
インフレがすさまじいにもかかわらず人々の給与はそれを十分に反映されません。
都市部では、強盗など一般犯罪が増えました。
★ ★
わたしは今年の八月、ジンバブエにやってきました。
アフリカ研究者の端くれとして、ハラレに赴任することができました。
わたしの中で今まで知っていたジンバブエは、土地問題やローデシア時代の
名残というものをさしおいても、発展した都市と豊かな土壌の農業国でした。
しかし、政府の強制的な土地の国有化・再分配などをはじめ、近年のジンバブエは
経済的にも政治的にもどんどん悪化し、国際社会から孤立しています。
英米や国連の特使を、ジンバブエ政府は植民地主義者として激しく非難します。
国際社会もまた、ジンバブエに対する限定的な制裁をさらに強化する動きに
出ている様子です。
★ ★
その理由は何か。
激しかった20世紀の歴史から21世紀を導いたのは何か。
豊かで気候の良い土地で、しかし土地政策の失敗や強硬な政府の政策により、
経済状況は悪化し、外貨は不足してガソリンは手に入らず産業は停滞、
食糧不足にさえ陥ろうとしている。
もはや、この雨では旱魃のせいにはできません。
第三者としてのわたしは、同じ地球に住む者でもあり、このジンバブエを
好きになる個人のひとりでもあります。
そして、いくつかの偶然と必然の重なりにより、ほかのいつでもない、
この2005年にジンバブエにやってきた。
大きなことは何にもできません。
それでもわたしは、どんな国であれ、「どうせこんな程度の国」と
批判したくはないのです。
★ ★
だから、こうして書き続けていこうと思います。
いくら書き留めても、書ききれないくらい、それはそれはたくさんの営みであり、
そこにはこの国の人々の歴史と文化という深みがあります。
到底、理解仕切れることではありません。
それでもわたしは、自分の国のことばで、自分の国のひとに何かを伝え、
それが社会のどこかで作用すれば幸いなりと思っています。
アスファルトにあいているいくつもの大きな穴を、上手に運転してよけることに
だいぶ慣れてきました。
いつか、このたくさんの穴も、正しく埋まればいいと思います。
正しい政府により、正しい人々により、きちんと埋まればいいと思っています。
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今年一年、読んでくださり、ありがとう。
(あたらしく読み始めてくださった方、ありがとう)
ハラレの空はまだ、少し曇りましたが雨が降りません。
2006年も、またハラレから送ります。
あなたにとって、実り多き一年でありますよう。
あふりかくじら
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『あふりかくじらの自由時間』【76】2005年12月31日発行
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*2005年はありがとうございました。2006年もどうぞあふりかくじらをよろしく。
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