『あふりかくじらの自由時間』【73】
発行日時: 2005/10/26 ★.+・゜゜・。☆ ○o.+・゜゜・。○o.++++++++++++++
『あふりかくじらの自由時間』
【73】
http://africanwhale.net/index.htm
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いつだったか、東京・新宿の夜。
あのとき、出席していた某団体のミーティングにおいて、いつもわたしが
お世話になっているライターの方が口にした不思議なことばがあります。
「んぼぼぼ」
いいえ、漫画のキャラクターでも何でもありません。
呪文でも動物の鳴き声でもありません。
それは、ジンバブエの多数派民族であるショナ人から、彼女が昔、
聞いたことのあった不思議なことば。
★ ★
お変わりありませんでしょうか。そちらはどのような気候でしょう。
ハラレは、日差しが強いです。
先週末、雨が降りました。わたしがここへきてふた月とすこし。
二回目の雨です。
ざんざんぶりです。それからまた、からっとしています。
☆ ○o.+・゜○o..+・。☆
ジンバブエに赴任してしばらく経ち、ちょっと忘れかけていたところを、
その彼女が思い出させてくれた<んぼぼぼ>。
この、<んぼぼぼ>の正体について、彼女が持っている情報が不確か
だったため、できたらショナのひとに訊いて欲しいと言われていた。
知っていたのは、どうやらそれが夜這いをする透明な妖怪かもしれない、
ということ。
★ ★
オフィスにはショナ人のスタッフがたくさんいるので、なんとなく人を
選んで某男性スタッフにさっそく質問してみた。(こっそり)
おそらく諸説あるとは思われるのだが、だいたいのところは
以下の通りであった。
★ ★
<んぼぼぼ>はMuboboboと書き、正確にはその名の「呪術」のことである。
男性でも、女性でも、この呪術(あるいは魔法)を買うことが出来る、
というもの。
まず呪術師(Traditional Healer)の所に行き、非常に高いお金を払う。
(牛二頭とか、現金とか。牛は昔から大切な財産)
そして、呪術師からMuboboboのハーブをもらう。
購入者はこのハーブを使うことで透明になることができ、なんと道行く人でも
好きな子でも、誰でも彼でも意のままに犯すことが出来るという。
犯された相手の方は、それが誰だかわからず、Mubobobo実行者が犯人として
突き止められることはない。
でも、たとえば朝になるとリアルに身体が疲れていたり、妙な感覚が
残っているのだとか。
で、当の本人は満足感を得る。つまり、性的欲望を満たす。
なんとも空恐ろしい。
★ ★
でも、たとえば職場のAさんが職場のBちゃんをMuboboboした場合
(このような表現が正しいかどうかはわからないが)、Bちゃんは
なんとなくAさんの夢を見たような記憶が残ることがあるのだとか。
そのことを不審に思ったBちゃんが、例えば職場で他の女の人たちに
「最近どうも変なのよ、Aさんの夢を見るのよー」としゃべったとする。
さらに、他の女性もAさんのMuboboboにあっていたとして、
「わたしも!Aさんの夢を見る!」ということになってくると、
AさんがMuboboboをやっている疑いが掛かるケースもあるということである。
その場合、たとえば被害者の女性達が別の呪術師のところにいき、
AさんのMuboboboを無効にしてくれ、と頼んだら、これもまた可能であるらしい。
★ ★
で、Muboboboは新聞などにも載ることがあるらしい。
またエイズになったり妊娠したりしないというが、そうでもないという噂もあり
そのへんはじつに曖昧。
(検索するとたくさん出てくる。
たとえばhttp://www.worldpress.org/Africa/770.cfm )
★ ★
現代社会においても、民俗学的に興味深い伝統的な呪術の話がたくさんある。
これらは、現代社会システムと共存している。
日本においても、人々がお守りをもったりすることも然り、語り継がれている
妖怪やイタコなどの呪術的なものやまじないがあることも、これと似ている。
ショナの人々の中でも、古い伝統は守られ語り継がれる。
ただし、呪術はポジティブな面とネガティブな面を持つ。
ちょうどMuboboboのように、社会にとってマイナスな力もある。それはときに、
周囲に重大な影響を及ぼすこともある。
呪術師は、少なくともこの影響力を社会のために役立つように利用して
いかねばならない。
問題は、その力が本物かどうかなどという次元ではなく、それによる人々への影響、
社会への影響がどのようなものかということだ。
そこらへんを見極めることが、いちばん重要なのである。
人類学者も、社会科学者も。
☆ ○o.+・゜○o..+・。☆
ところで、ジンバブエでは非現実的だった為替の自由化が進んだ気配。
奇妙なレートは撤廃です。でもって、インフレがますます深刻化。
これは、経済状況悪化を脱却する起爆剤となるか!?
まず、ショナの人々の文化を知ることも、政治経済を知る上では大切なように思います。
とりあえずは、日々勉強しながらブログを更新するのみ。
読んでくださり、ありがとう。
そうですね、なんともう10月もおしまいです。
あふりかくじら
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【あふりかくじらよりお知らせ】〜前回と同じ〜
いつもご購読感謝です。2005年8月にジンバブエ共和国に赴任したこともあり、
ウェブログを新しい場所で開設し、ジンバブエのニュースなどを中心に
発信しはじめました。http://blog.livedoor.jp/africanwhale
ご意見くださいまし。
というわけで、心機一転、現状は以下の通りです:
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ジンバブエのニュース、生活、情報、個人的所感など。まじめ。(?)
http://blog.livedoor.jp/africanwhale
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アフリカのこと、日々のこと、ジンバブエのことなど、手紙風。若干長め。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000058315
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<ひと><ことば><日々の風景>などごくごく短め。
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●メインサイト「あふりかくじらの自由時間」
日記風の「あふりかくじらノート」があります。頻繁に更新。軽め。(?)
http://africanwhale.net/
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『あふりかくじらの自由時間』【73】2005年10月27日発行
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*んぼぼぼ・・・。(アクセントは、二番目の「ぼ」以降)
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