『あふりかくじらの自由時間』【71】
発行日時: 2005/10/10 ★.+・゜゜・。☆ ○o.+・゜゜・。○o.++++++++++++++
『あふりかくじらの自由時間』
【71】
http://africanwhale.net/index.htm
+++++++++++++・。+★・。・゜゜・☆ ○o.・..+・。★
パキスタンで恐ろしい地震があったようで、夕べのニュースの映像にかなり
ショックを受けました。数え切れないほど多くの方が命を落とした様子。
このところ、大きな天災が数多くの命を奪い続けるということばかりです。
生と死、はかなさはいつでもそこにあり、それに気づかずにご飯を食べて
生きている自分の毎日の生活のことを思います。
★ ★
いかがお過ごしでしょう。
ジンバブエの首都ハラレ郊外の新しいフラットで、休日を迎えています。
☆ ○o.+・゜○o..+・。☆
レジナルド・チウンディザ氏をご記憶だろうか。
2004年3月にひと月ばかり日本に滞在した、ジンバブエのムビラ奏者である。
(ムビラとは、親指ピアノのこと。オルゴールのようなやわらかい音色である)
去年知人の紹介で会うことができ、わたしは何だかんだで三回は彼のライブ演奏を
拝聴することができた。
*そのあたりのくだりは『あふりかくじらの自由時間』【42】をご参照。
(http://blog.mag2.com/m/log/0000058315/90191200?page=2#90191200)
そのうつくしく魅力的な音楽はもちろん、彼のどこまでもやさしくまっすぐな
人柄にわたしは感銘を受け、果ては京都のあるお寺でのライブ
(非常に雰囲気のあるなんともいえないぜいたくな時間だった)にまで
行ってしまったくらいだった。
★ ★
ここジンバブエ共和国では、今年五月から七月にかけて「クリーンアップ作戦」と
称される政府の大規模な「違法」建築撤去政策が行われた。
いわゆるスラムといわれているような都市部の貧困層の家々、インフォーマル
セクターと呼ばれる露店商の店舗など、およそ「違法」と称されるものは
すべて「クリーンアップ」されてしまった。
このことにより、何十万と推定される人々は家を失い、商売を失い収入源を断たれ
行き場を失ってしまった。多くのひとは政府の用意したキャンプに移動させられた。
しかし、そこでは屋根もなく食料もなく、衛生状態も非常に悪く、
病人や亡くなるひとが多く出てしまった。
このことでジンバブエ政府は、国際社会から厳しい非難を受ける。
★ ★
わたしは、レジナルドがこのクリーンアップ作戦で家を失ったときいた。
ひと月ほどキャンプで過ごし、いまではもとのタウンシップに戻っているという。
あまりにむごい仕打ちである。
違法とされて撤去された建築物の中には、決して違法ではないものも含まれている。
レジナルドは、いまでこそ親切なひとの助けを借りて生活を立てている。
しかし、心の中ではきっと深い傷を負ったことと思う。
★ ★
ジンバブエ政府は、この「クリーンアップ」作戦と対になった住宅再建作戦を
展開していると主張している。しかしながら、当然、これだけ多くの人間に
住宅を供給できるほどのキャパシティもない。資金もない。
国際社会は緊急支援に動いた。
食料などのほかに、急場しのぎではあるがテントを供与した。
ジンバブエ政府は、そのテントを撤去した。
難民キャンプみたいだから、という理由らしい。
難民キャンプ。政府の政策で家を失い生活の糧を失ったひとびと。
寒空の下で暮らす彼らには、テントすら与えられない。
そして、いわゆるドナーである国際社会は、なかなかジンバブエへの支援を
うまく行うことができない。政府はいつでも、こんな調子だからだ。
(日本政府はテントをやめて毛布を供与)
★ ★
わたしがそんな年にハラレにやってきたのは偶然だ。
去年レジナルドに会ったときには、この仕事が決まるなんてまったく
思っていなかった。
わたしはそして、レジナルドと再会した。つい先週のことだ。
★ ★
一年半ぶりに会うレジナルドは、わたしがほんとうにジンバブエにやってきた
ことを何度も何度もうれしそうに言った。
ほんとうに来たね、と。
こんなひどい仕打ちを受け、生活も厳しいはずの彼はしかし、
いままでよりもまして落ち着いた顔をして、その瞳に静かな光をたたえ、
優しいしゃべり方をした。笑顔を見せ、しかしときどき遠くを見つめた。
ジンバブエの経済は崩壊しはじめ、外貨が不足し、国際社会から完全に孤立している。
豊かな大地の農業国のはずなのに、農地を国有化したことから農業経営が
まったく機能せず、なんと大規模な食糧不足にまで陥ろうとしている。
★ ★
レジナルドは、人生に対してじつに前向きだった。
何か救いの手を差し伸べる必要があるかもしれないと思いながらやってきた
この贅沢な暮らしをしているわたしのほうが、彼に救われた気がした。
彼の明るさ。彼のポジティブ思考。
いまでは、ムビラとともに続けていたダンスのほうで成功しつつあるらしい。
ダンスパフォーマンスなどで活躍し、その道でうまくいきそうである。
レジナルドの瞳の輝きに、わたしは力を分けてもらったような気がする。
そしてわたしは、この国で自分のミッションを完成させようと思う。
政治経済を、経済開発を、それから人々の暮らしぶりを見据えて。
何事からも、逃げることなく。
☆ ○o.+・゜○o..+・。☆
家が落ち着いたということで、気持ちを切り替えて過ごしたいと思います。
サイトもウェブログも大幅に変えます。
ジンバブエの情報を中心に、流していこうと思います。
いつも読んでくださり、ありがとう。
あふりかくじら
追伸:
レジナルドについて詳しく知りたい方は、ひらげさんのサイトへ。
映像と音楽も聴くことができます。
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirao-k/reginald.htm
+++++++++++++・。+★・。・゜゜・☆ ○o.・..+・。★
『あふりかくじらの自由時間』【71】2005年10月10日発行
【発行者】 あふりかくじら
【メール】 africanwhale@mail.goo.ne.jp
【URL】 http://africanwhale.net/index.htm
【ブログ】 http://blog.africanwhale.net/
★バックナンバー★ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000058315
【あふりかくじら★カフェ】メールマガジン(週3回程度、軽く短め)
http://africanwhale.net/cafe.htm
ジンバブエ共和国より発行。ぜひご登録ください。
☆★登録・解除★☆
『まぐまぐ』http://www.mag2.com/m/0000058315.htm
『melma!』http://www.melma.com/mag/36/m00103336/
『Ransta』http://www.ransta.jp/backnumber_397/
『めろんぱん』http://www.melonpan.net/mag.php?005603
★.+・゜゜・。☆ ○o.+・゜゜・。○o.++++++++++++++
*今日は一日中家にひきこもり。PCに向かって楽しんでます。
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- 週刊アカシックレコード
- 02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家(金正日の「遺書」で始まる「中朝戦争」後の北朝鮮...
- 宮崎正弘の国際ニュース・早読み
- 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
- Africa Now!
- アフリカの生活を覗いてみよう!アフリカの田舎町に住む唯一の日本人ツアーガイド ちはるが、アフリカの人々、食べ物、生活などを写真つきで紹介します。南ア...
- 虹の国・南アフリカ情報・2008
- 南アフリカは1994年に新政権が誕生しました。2010年にサッカーWカップが開催されます。最近の南アフリカの情報をお伝えします
- グローバル・エイズ・アップデート
- 地球規模の広がりを見せるHIV/AIDS問題。アフリカなど途上国を中心に、現状と国際社会、市民社会の取り組みの最新情報を伝えるメールマガジン。
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/melma_logo.gif)








