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『あふりかくじらの自由時間』【50】

発行日時: 2004/8/4

 ★.+・゜゜・。☆ ○o.+・゜゜・。○o.++++++++++++++




   『あふりかくじらの自由時間』

【50】



http://africanwhale.hp.infoseek.co.jp/

 +++++++++++++・。+★・。・゜゜・☆ ○o.・..+・。★


「かご」と聞いてどのような形状のものを思い浮かべますか。

それは、入れ物などの実用的なものですか。くずかごとか。
それともアーティスティックなものでしょうか。
素材は何でしょう。竹?柳?つる?それとも針金みたいなものとか。

え、かごめかごめ?

わたしの部屋にも「かご」があります。
ボツワナの、伝統的なバスケットのひとつです。
一口に「かご」といっても、実に多様で国際色豊かです。

★ ★

いかがお過ごしでしょう。
典型的な夏の空と白い雲のまぶしいコントラストに響く蝉時雨です。

 ☆ ○o.+・゜○o..+・。☆

『コンテインドスペース』展が中心となって、平塚市美術館で
「かご展」が開かれている。
わたしがエディンバラ大学アフリカ研究センターでとてもお世話になった
プラヴィナ・キングさんが企画されている国際巡回展のひとつ。

スコットランド(正確には「国」ではないが)、インド、ボツワナ、そして
日本の計四箇所で開かれているものである。
それぞれが非常に特徴的、かつ美しいものである。
しかも、アーティスティックであり、実用的なものもある。

★ ★

スコットランドのアナ・キングさんの作品は、まるで小さな鳥の巣のような
形状のかごに羽飾りをあしらって、可愛らしい本のようなものがついて
ことばが添えられている。

日本の関島寿子さんの作品は、どこかなつかしい色合いの箱状のものを中心に
バラエティに富む。

インドのマニメガライさんのものは、シュロの葉を使用して鮮やかなピンク色
などに染められて、うつくしい幾何学模様が浮かび上がった、入れ物。

それから、ボツワナのガバショルウェさん。
同じシュロの葉を利用して、まったく違った手法で生み出されたかごには、
ひとや家や牛などの絵が編み込まれ、なんと物語を形成しているのである。

同じ「かご」といっても、十人十色だ。歴史も文化も芸術性も含まれて。

★ ★

アートと実用の違いとは?

たくさんの日本のアーティストの作品と共に、民具としてのかごの展示
(つまり、むかしの魚籠<びく>や農具のような)もあった。

民具の展示には、作者の「名前」がつけられていない。でもひとつだけ有名な
ひとが作ったものには作者名がついている。「アート展」のほうには、
もちろんすべて作者名がついている。

だが、その違いは何だろう。
アート展に展示されているボツワナの美しいかごは、もともと食糧保存のための
「かめ」のような役割を果たす実用品が主流だ。
つまり、「アート」と「実用」の境界線はじつに曖昧なのである。

(ちなみにこれは、ケネス・キング教授の受け売り)

実際、展示を見ていると、家で使えそうなものもあれば、なんだこれは、
というようなけったいなものもある。

とくに、藍色のグラデーションがきいた和紙で紙縒り(こより)をつくり、
天井から壁にかけてつたのように張り巡らせた大胆なもののうつくしさには、
はっとさせられた。

これも、「かご」なのだ。

★ ★

「かご」ひとつとっても、これだけ色んなものが見えてくるとは思わなかった。

たくさんの違った背景をもつ文化が交流し、お互いが豊かに成長する。
そんなクリエイティブな力を刺激していくような企画だ。
「実用」と「アート」、「先進国」と「途上国」、といったような境界線を
排除して柔軟性を持った発想で生きていきたい。

人間はもともと流動している生き物だし、「かご」という名前は人間が便宜上
つけたものなのであって、ほんとうは「かご」の形状の厳密な決まりもない。

そういうことを、忘れずにいきたい。

★ ★

かつて、ボツワナのセロウェ村の博物館で、子どもが入れそうなくらい大きな
かごに感激して、スケッチしたことがある。

今回、ボツワナの方のワークショップに行って、ぜひあのうつくしいかごの
作り方を習いたい!と思っている。魔法みたいだ。

ご興味あれば、ぜひ。他の方のワークショップもあり。

http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/exhibit/index.htm
(写真見られます)

 ☆ ○o.+・゜○o..+・。☆

ところで、気づいていただけたでしょうか。

2001年2月の発行当初から変わっていなかったヘッダーを変えました。
手紙形式は変えません。でも、読みやすく短めにしてもう少し発行回数を
増やそうかともくろんでおります。

「あふりかくじらノート」http://www.enpitu.ne.jp/usr1/10741/くらいの
バージョンも出していきたいと思ってます。

ぜひ、ご意見などお聞かせください。

読んでくださりありがとう。

あふりかくじら


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『あふりかくじらの自由時間』【50】2004年 8月4日発行

 【発行者】 あふりかくじら
 【メール】 africanwhale@mail.goo.ne.jp
 【URL】 http://africanwhale.hp.infoseek.co.jp/
 【ブログ】 http://blog.melma.com/00103336/ (写真日記)
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