『あふりかくじらの自由時間』【49】
発行日時: 2004/7/15○o.・゜゜・。★・。.・゜゜・○o.・..・゜゜・。★
あふりかくじらの
じゆうじかん
【49】
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なんと光化学スモッグ警報発令中の午後でございます。
照り返しで目が痛いです。きちんと帽子をかぶるか日傘をさしましょう。
いかがお過ごしですか。
体調など崩されていませんか。
あふりかくじら的には、小笠原に行ってマッコウクジラに
会いに行きたい気分であります。
(ちなみに「〜的には」っていわゆる流行語というやつですね。翻訳では使用不可)
○o.゜゜・。★
今、これを書いている図書館の閲覧席で、となりにアフリカ人らしき男性が
坐っていた。
経営学の専門書を開いて、机の上には分厚いオクスフォードの辞書を重ね、
なにやら難しそうな勉強をされている。
ケニアかタンザニアあたりのひとだろうか。たぶん、大学院生かな?
お近づきになりたいけれども、シャイ(なんちゃってシャイ?)なわたしに
ナンパの口実は浮かばない。
そうこうしているうちに、彼はいなくなってしまった。
けっこう、日本にはアフリカから来ているひとが少なくないのだ。
★ ★
暑さに耐えかねて近くのコンビニでペットボトルのお茶を買う。
お腹がすいたからパンやおにぎりを買う。
この過剰なビニールの包装やプラスチックバッグ、そしてペットボトル。
これらはすべてどこからきて、どういう労働を経て、どこへゆくのだろう。
いつも微かな罪悪感を憶える。
ペットボトルのリサイクルには手間もコストもかかって以外と効率の悪い面も
あり、どちらかといえばリユース(つまり洗ってもう一回利用する)がベター
という話も聞く。
それでも、もっともっと水筒が一般的になって、コンビニでスターバックス・
コーヒーのように飲み物の中身だけ買えるというシステムなんてできたり
しないだろうかと、ふと思う。
以前よりも水筒利用者は増えてきたような気はする。
★ ★
石油は有限な地球資源だ。無尽蔵に湧き出てくるものではないはずだ。
でも、金を出してそれを買える先進国は、有限な地球資源を経済的発展のために
買い漁り、世界的に不均衡を出してしまった。
主食が不足して食糧難に陥っている地域の畑を、嗜好品としてのコーヒー畑に
変えてしまう。
こういうのを南北問題というのだったら、アフリカは遠く関係がないところと
いったい誰が言えるのだろう。
コーヒーを飲み、チョコレートを食し、ペットボトルを捨て、この「北」での
生活を満喫している日本だって、アフリカの存在なくして成り立たない。
確かに政治的・経済的なかかわりから見れば、日本は欧米ほどアフリカとの関係は
密接ではない。
しかし、今日手にしたペットボトルや携帯電話やらを見たときに、その資源や
材料はどこからくるのかといことを一瞬でも考えてみるとすこし生活が変わって
くるのではないか。
★ ★
TICADというのを、あなたはご存知かもしれない。
東京で過去10年の間に3回開催された「アフリカ開発会議」である。
これに関連して、多くの市民団体やNGOなどが過去10年をかけて活動を
続けている。
先週の日曜日には、「TICAD市民社会フォーラム」のシンポジウムが開催された。
(わたしは、やっぱりペットボトルを携えて出席した。ごめんなさい)
TICAD自体は外務省による日本政府の外交的要因が強く、各国政府が来日して
アフリカ開発の目標などが話し合われる一方、民衆からの視点の欠如が指摘される。
平たく言えば、ほんとうのところ無関心、なのかもしれないということだ。
「愛の反対は、憎しみではなく無関心」ということばがある。
もちろん、アフリカが飢えている、未開発である、などという固定観念を強調する
のではなく、実際に生活に苦しんでいる人たちがこれほど多くいる中で、
食べ物ひとつとってみてもつながりがあるはずのアフリカとその「開発」への、
日本国政府、ひいてはひとりの地球人としての責任が問われるべきではないだろうか。
「北」があるのは「南」のおかげなのだから。
★ ★
「TICAD市民社会フォーラム」が目指すもの。
第一に、研究者もNGOもそうでないひとも含め、一般市民が参加して話し合い、
アフリカのNGOによる主体的評価をもとに政策提言をすること。
これを世界に向けて発信する。もちろん、「政府」対「政府」ではないのがポイント。
第二に、援助早期警戒予防システムをつくる。
むやみに資金をだしたり物資を提供したりするかつての援助がもたらした弊害を
ふまえ、無知な援助で途上国の経済を崩壊させたりすることのないよう、
あらかじめチェックする。
第三に、援助セミナーを行う。
日本の援助がアフリカのNGOなどにほとんど知られていないという事実を
ふまえて、情報交換の場をつくる。
この輪を、一方的ではなくて双方向なものにするために、もっとアフリカの人々に
知ってもらいたいということ、それから何よりも、日本のごく普通のひとびとに
関心を持ってもらうこと。
そしてもちろん、このメールマガジンもささやかな一役を買うことができれば良いと思う。
*「TICAD市民社会フォーラム」 http://www.ticad-csf.net/
★ ★
件のアフリカ人男性は、アルミの水筒を持っていた。
この辺から見習わないと、と思う。
家でお茶を淹れれば、経済的にも安上がりだし、無駄にペットボトルを捨てなくてもすむ。
難しいことは何もない。
この世界を変えるのは、人間であり、草の根の活動であり、ほんの少しの身の回りの
ことであり、なによりも、地球人としての人間的共感なのだから。
これを読んでくださる方の心に、メッセージが届くことを願っている。
(それから周りにメルマガを紹介してもらえると、もっとありがたいと思う)
○o.゜゜・。★
いつも読んでくださりありがとう。
夏負けなどなさいませんよう、ご自愛くださいませ。
では、今からうつくしい水筒を買いに行ってまいります。
あふりかくじら
追伸:
トップページ変えました。夕暮れどきのエディンバラ城です。わかりますかね。
ストックホルムの写真もアップしました。衛兵さんがお気に入り。
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『あふりかくじらの自由時間』【49】2004年 7月15日発行
【発行者】 あふりかくじら
【メール】 africanwhale@mail.goo.ne.jp
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