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『あふりかくじらの自由時間』【40】

発行日時: 2004/2/5

○o.・゜゜・。★・。.・゜゜・○o.・..・゜゜・。★

      あふりかくじらの
             じゆうじかん
                     【40】

○o.・..・゜゜・。★○o.・゜゜・。○o.・゜゜・。★

暦の上ではもう春ということで、朝夕冷え込むけれども
日中とても暖かくなってきました。

さて、いかがおすごしでしょう。
パソコンのウィルスも、鶏のウィルスも蔓延してしまっているようで、
問題は戦争だけではないようです。
風邪のウィルスにやられたりしていませんか。

最近は、ある会社のお手伝いをするため、毎日、六本木という
なんとも不釣合いな街にいます。ひと月だけの、期間限定臨時OLです。

 ○o.゜゜・。★

先月末にあった、笑うべきか怒るべきかよくわからない出来事の話をしたい。

それは、東京で開かれたある小さなシンポジウムのことだ。
テーマは、開発援助を通して「幸福」を考えるというものだった。
華やかな経歴のダンディなジャーナリスト氏が司会進行役をつとめ、
NGOベテランの方と、研究者の方と、外務省の方という、なんとも
バランスよく(悪く?)集まったパネリストたちが、アフリカについて話し合う。

わたしはあんまりやさしくないので正直に辛口で言ってしまうと、
はっきり言って、シンポジウムの質的にはたいへんにお粗末だと思った。
あなたがたはいったい何のためにこんなことをしているのでしょう、と
手を挙げて質問しようかと思ったくらいだ。
(えらそうなことを言える立場ではないので、しないけど)

ただ、わたしはたまたまその日、これに出席することになったわけだが、
結果として思わぬところから色んなものを学ぶこととなったことを
付け加えておく。

★ ★

いずれも長いことアフリカに携わってこられて、経験も豊富なパネリストを
あつめたことがしっかり裏目に出ていて、それぞれの立っている舞台
そのものが違うので、議論を交わすどころか、それぞれの発言が
あちらこちらへすべりまくって絡み合わず、収拾がつかなくなる事態を
引き起こしていた。

そもそも、日本で日本人が集まってアフリカのことを話し合っているという
時点で何らかの違和感を覚えるのが自然だとわたしは思う。
日本人としてのバックグラウンドを持ち、日本で生きている自分たちが、
どうして勝手に「アフリカ人」の代弁などできようか。

でも、うっかり暮らしていると、そんなことすらわからなくなってしまう。
そしてついには、アフリカのことを得意になって教え、アフリカのことを
憂うふりをし、悪く言えばアフリカを食い物にし、場違いな縄張り意識を持ち、
そうして他人の目を惹こうとするようになる。

そのときにはもう、アフリカは「ダシ」でしかない。
何十年もやっていると、いつしかそんなことに気づかなくなる。
いちばんアフリカから遠いところに行ってしまうのだ。

★ ★

自分のしていることに疑問を持たなくなることは、恐ろしいと思う。
アフリカは何故、「伝統的」でなければいけないのだろうか。
「伝統」の対極は「近代」でなければいけないのだろうか。
もうすこし、考えるべきことはあるんじゃないだろうか。

人間が生きていく上の、本質的なもの。
一かゼロかではない世界。
あたりまえだ。ひとが暮らしているんだもの。

経験豊富なそれぞれのパネリストたちの、まさに経験から出たことばは
興味深いものもあった。
でも、年月を重ねて上塗りされた厚い仮面が、手馴れたテンポで
つくりもののように、見世物風に並べられていく感じがした。

ものすごくシンプルであるべき本質について、人間について、
一筋縄じゃいくはずもない当たり前なことについて、
述べた人はひとりだけだった。

そしてシンポジウムは、「幸福」ということばで無理やりに
きれいにまとめられて締めくくられてしまった。
まるで、後味の悪い、安っぽいテレビ番組のようだった。

「幸せ」って、いったいぜんたいなんのことを言っているのだろう。

★ ★

何故アフリカなのか、ということをいつも自分に問うてみる。

すくなくとも、アフリカに向き合う過程において、同じ地球に生きる
人間としてのわたしは、生きることという本質的なものを探りたい。
べつにアフリカは「特別」だと思っているわけじゃない。
ただ、つながっているから。

お遊びみたいに片付けちゃいけない。
そう思いながら、毎日疑問を持って生きている。

 ○o.゜゜・。★

最近、「あなたのように、自分の生き方にあまりにも正直なひとを
受け止めてくれる人はなかなかいないだろう」って言われてしまいました。
ほめられているのか逆なのかよくわからないけど。

わたしはいつも、ひとに対して辛口批判をしてしまうようです。
確かに、いままでやさしい彼氏には恵まれてきましたが、わたしは
あんまり彼氏にやさしくなかったかな。

でも、一度しかない人生、やりたいことや信じることに突き進んで、
疑問にぶつかりまくって、わがままに生きていかなきゃと思ってます。
まあ、他人に迷惑をかけないように。

そうでしょう?

読んでくださり、ほんとにありがとう。

                   あふりかくじら  

 ○o.・゜゜・。○o.・゜゜・。○o.・゜゜・。★

『あふりかくじらの自由時間』【40】2004年 2月 5日発行
【発行者】 あふりかくじら
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