Vol.77 関西人 松井政就の『賭け遊びコラム』
発行日時: 2005/4/26Vol.77 関西人
この間、新宿の居酒屋で悪友と飲んでいると、隣の席から景気の良い関西弁が聞こえてきた。それは大阪人らしき3人のオジサンだった。
話の内容は完全に酔っぱらいのそれで、脈絡はないし根拠もないのだが、とにかくおもしろくてまるで漫才をタダで聞かせてもらっているようなものだった。
ちょうどその席は壁に沿ってつながった席で、ぼくの15cm隣にそのオジサンが座っていた。大げさに手を動かせば当たるくらいの距離だった。
そんなわけで話を聞いていると、オジサンは眼鏡を外し、おしぼりで顔を拭き、トイレに旅立っていった。そのとき、なぜか外した眼鏡はぼくのすぐ手元の所に置きっぱなしにしていった。
ぼくは何気なくその眼鏡をかけてみた。思った以上に度が強く、多少クラクラした。そして外そうと思った時、オジサンが急に席に戻ってきた。眼鏡を返すチャンスを逸し、ぼくはオジサンの眼鏡をかけたままになった。
席に戻ったオジサンが言った。「オレの眼鏡を知らへんか?」
「さっきかけてたじゃないか」と連れの二人。
「隠すなヨ。返してくれよー」
「知らねえって。そこいらへんにあるだろ?」
いよいよ眼鏡を外せなくなったぼくは、じっとその状況を見守った。 オジサンたちは必死で眼鏡を探し始めた。
「床に落としたんじゃないか?」
「どこにも落ちてねえよ」
「じゃ、トイレの中は?」
「トイレは誰か入ってたから帰ってきたんだ。いい加減に返してくれよー!」
「知らねえって言ってるだろ」
やがて恐れていたことが起きた。オジサンがぼくに訊いてきたのだ。
「あのー、すみませんが、眼鏡を知りませんか?」
「えっ? 眼鏡ですか?」
「はい、黒縁のヤツです」
「それは、もしかして、こういうヤツでしょうか?」といって、ぼくは眼鏡を外して渡した。
するとオジサンは言った。「俺の眼鏡に良く似てるなぁ・・・」
勿論、すぐにバレたのだが、実はオジサンの仲間二人は最初からぼくの悪さに気づいていたのだった。
結局仲良しになって一緒に酒を飲み、ちょうどテレビでナイターが放送されていたためプロ野球の話になった。
「どこのファンだ?」とオジサン。
「阪神ですヨ」と、ぼく。
「ホントか?」と嬉しそうなオジサン。
「ええ。六甲おろしを歌いましょうか」
「おう、やってみろ」
ぼくは六甲おろしを口伴奏つきで3番まで間違わずに全部歌った。オジサンはバカに喜んでくれて、飲み代をおごってくれたのだった。
松井政就
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- WIN式能力指数<競馬予想会社のデータ提供>
- 【殿堂入りマガジン】創業7年の競馬予想会社(有)ウイン。メルマガは1〜3レースの掲載で1勝以上の的中率87.5%の実績。当たるから熱烈支持されるメル...
- STORM BTO PC
- BTOパソコンインターネットショップ「STORM」がお届けするパソコンユーザー必見のメールマガジンです
- 競馬道OnLine 通信
- インターチャネルとケイバブックがお届けする最強の競馬情報サイト「競馬道OnLine」の公式メールマガジンです。予想情報、競馬ニュースはもちろん、特集...
- 【スピード指数競馬予想】
- スロ−ペ−スによる不利がないよう全レ−ス調整したスピ−ド指数による予想です。本日の鉄板は的中率70%!本日の鉄板の解説、サイト新着情報や競馬重賞予想...
- 競馬投資術の【異常投票馬をつかめ!!】
- 競馬投資術・安斎弘が行う、異常投票馬専門メルマガ。当日配信は独自の分析で出された異常馬を穴馬もろともお送り致します。
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/melma_logo.gif)








