藤原雄一郎の時事通信 民主 問責決議見送り
発行日時: 2008/5/5メールマガジン628号 2008/5/5日発行(月・水・金発行)
□□ 民主 問責決議見送り □□
報道によれば民主党は今国会での首相問責決議の提出を見送ることを決定した
とあります。もしそれが本当とすれば、誠に賢明な決定だと思います。一旦問
責決議が可決されたなら、内閣総辞職か解散という結果を獲得しなければ「問
責決議は全く意味のないもの」との前例が出来てしまいます。
今までは参院でも与党が過半数を握っていましたから、問責決議をだしても否
決されることがわかっていましたから、野党も気楽に提出することが出来まし
た。でも現在のように問責決議を提出すれば可決されるような状況では、提出
する方もよほどの覚悟がなければなりません。
私は問責決議は「馬鹿な殿様に対する忠臣の諫め」のようなものだと思ってい
ます。場合によっては切腹になりますから、それこそ「命をかけて」行う物だ
と思っています。そして不幸にして切腹を命じられても、「藩のために命を投
げすてた」と後世にまで名が残るものでないといけません。
問責決議を出しても、所詮は力のないものですから、無視されればそれで終わ
りです。さらに悪いことには「問責を可決されても無視すれば良い」との前例
まで残って、今後は「伝家の宝刀もただの竹光(タケミツ)」だったことが国
民の知るところとなります。
福田内閣がこれほど不人気で、しかも後継者不在の現在、誰が見ても逃げの一
手で、解散も総辞職もしないであろうことは明白です。でも一方の民主党も「
国益よりも党利党略」の心の中を見透かされていますから結局「殿も馬鹿だが
家来も似たようなもの」となるのは必定です。国民の中で「民主党待望論」が
巻き起こらないかぎり、問責決議は政府与党にとってむしろ喜ばしいことにな
ります。
今の現状では誠に情けないことに
「民主党は道路特定財源を一般財源化する気持ちなどさらさらなくて、政府与
党が強引に押し切り、非難が巻き起こるのを渇望している」「政府与党は問責
決議が可決されて、伝家の宝刀が全く何の効力もなかったことを実証すること
を渇望している」という双方の言葉とは裏腹の、国民不在の政治が行われてい
ます。
ため息が出るばかりです。
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