藤原雄一郎の時事通信 海賊のタンカー襲撃 シーレーンは誰が守る?
発行日時: 2008/4/23メールマガジン623号 2008/4/23日発行(月・水・金発行)
□□ 海賊のタンカー襲撃 シーレーンは誰が守る? □□
日本のタンカーが海賊に襲われたとのニュースが飛びこんできましたが、その
後マスコミの関心を引いていません。イエメン沖はソマリア沖のすぐ近くです。
ソマリア沖ではひんぴんと海賊が出没しています。今後ともこの種の事件は増
加の一途をたどることでしょう。
領海ではその国が取り締まりますが、公海では取り締まる組織がありません。
大切な石油を輸送するシーレーンは結局米軍に依存しているのが現状です。た
またまこの地域には米軍がイラク対応で展開していますから、いざと言うとき
の海賊退治にも出動してくれる可能性はあります。
でも日本が米軍に非協力でいて(テロ特措法の時のように)、このような場合
にお願いするのは、あまりに虫が良すぎると思いませんか。では日本はこのよ
うな場合どうするのでしょうか?日本領海なら海上保安庁の出動です。事実海
保は今まで何回か銃撃戦をした経験があります。
一方の自衛隊はどうでしょうか?実戦経験は皆無です。海保は準軍隊組織です
が、同じ環境にありながら、より本職の自衛隊に実戦経験が皆無なのも、平和
ボケした日本、なかんずくマスコミが自衛隊が一発でも銃弾を発射すると上へ
下への大騒ぎをするからです。
冷静に見つめると、戦場の第一線では自衛隊より海保のほうが「実戦経験にお
いても、戦う姿勢においても、勤務に対する緊張感においても」数段頼りにな
る存在です。一方緊張感の欠けている自衛隊では、漁船衝突のようなことが発
生します。
今世紀は国同士の戦いよりもテロとか海賊との戦いが多くなる傾向にあります。
いつまでも平和ボケを続けて、このような状況の変化に対応できないではダー
ウインの法則ではありませんが、日本国は滅亡します。国民の生命・財産を守
る国の使命をキチンと果たすことが出来る状況に自衛隊を持ってゆく時がきて
いるのではないでしょうか。
その意味では今回の海賊事件は考え直すきっかけと思いますが、視聴率の稼げ
ないマスコミは全く黙殺しています。残念です。
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