藤原雄一郎の時事通信 先が読めない
発行日時: 2008/3/26メールマガジン611号 2008/3/26日発行(月・水・金発行)
□□ 先が読めない □□
日本の政治は「暫定税率」問題で不毛の状態になっていますが、かたや世界を
眺めると、なんだか「台風の前の静けさ」のような気持ちがします。「ドルが
紙くずになる」とさわがれたドル安も一時95円までゆきましたが100円に
戻しています。
その一方で原油の高騰はとどまるところを知りません。莫大なマネーが中東の
産油国に流れ込んでいます。世界の「マネーゲーム」というバクチ場がどこに
収まるのかまだ見通しがたっていません。
話が横道にそれますが、今、日本でも「ドバイ観光」が脚光をあびています。
有り余るお金をインフラ整備にかけた、奇妙な未来都市ドバイはテレビで見る
限りでも一見の価値がありそうです。中東の産油国はいつか来るであろう「オ
イル資源の枯渇」におびえています。オイルがなくなった時の国つくりに必死
な様子が伝わってきます。
さて話を戻しますと、現在富が集中しているオイルマネーの行き先がどうなる
かで、世界の経済も大きく変わることでしょう。当面は中東諸国のお金の使い
道を注意深く見守ることが必要ですが、その情報が少ないので私はイライラし
ています。
「高度な金融技術」と称するバクチで、「小さなお金で大きく儲ける」仕組み
を作った欧米の金融資本が、今度は自らが作り出した巧妙な仕組みから「小さ
なお金で大きな損失」という手痛い復讐を受けています。人を巧妙に騙すため
に作り上げた精巧なロボットが、金融資本の手からはなれ、今度は「見えない
敵」となって金融資本に襲いかかっています。金融資本が創り出した怪物が自
らの手を離れて大暴れしているのです。
この金融大混乱がどの程度の規模で収まるかも、世界経済にとって大きな課題
です。そしてまた現在行き場を失って奔流のごとく原油や穀物に流れ込んでい
る「バクチ・マネー」バブルがいつまで続くのかも大きな関心事です。(現在
の原油価格は実際の需給バランスから大きくはずれた投機相場になっています)
このように複雑怪奇にまざりあった大きな危機要素の帰趨で今後の世界経済が
影響を受けることは必死です。そのような大切な時に、貴重な時間を空費して
いる日本の五流の政治には実に困ったものです。
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