藤原雄一郎の時事通信 日銀総裁人事の迷走
発行日時: 2008/3/14メールマガジン606号 2008/3/14日発行(月・水・金発行)
□□ 日銀総裁人事の迷走 □□
10日ほど日本を留守にして帰国したら「日銀総裁の人事が参院で否決される」
というニュースがトップを飾っていました。多くの新聞は(産経はもとより朝
日新聞でさえ)民主党の態度を非難しています。私も同感ですが、小沢さんが
党首であるかぎり、物事の善し悪しよりも全てを政争の具にするわけですから、
今更批判してみたところで正常化するわけもありません。
ねじれ国会の昨今。自民も民主も息を潜めて世論の動きを見つめています。
それにマスコミが悪のりして自分たちの思うままに世論を誘導しようとしてい
ます。
日銀総裁人事の件に関しては「人事の空白は許されない」「日銀総裁の人事を
政争の具にしていはいけない」という優等生的な立場にしかマスコミは立ち得
ないので、あまり世論を誘導することが出来ないでいます。
自民党は正論をマスコミが振りかざしてくれるので、「やがて世論が民主党へ
の逆風となって表面化して、民主党も折れざるを得ない」と読んでいたようで
す。でも日銀総裁人事など一般庶民の関心を引くわけもなく、今のところ目立
った逆風が民主党に吹いているわけでもありません。
日銀総裁人事を政争の具にして平気な現在の政治は全く持って呆れたものだと
思います。このような現状にもかかわらず福田総理は特段の手を打つわけでも
なく、何事も「全く人ごと」で事態打開に有効な手を打つ能力が果たしてある
のかとの疑問を私は持っています。日銀総裁人事だけでなく、次々と難問山積
の中、乱世のリーダとしての資質に大いに欠けていると言わざるを得ません。
政治がこのように大混乱している間にも、強烈な円高と世界的な不況の波がヒ
タヒタと押し寄せてきています。ここは自民・民主が一時休戦協定を結び、党
利党略ではなく「挙国一致で国益を考える」ことにしなくては日本は地獄の淵
に落ち込むと思います。心ある、そして志のある政治家の出現がこれほど待た
れる世の中はかつてないことです。今こそ「現代日本の明治維新」が強く求め
られています。
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