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気鋭の経営コンサルタント藤原雄一郎が時事問題に鋭く切り込みます。政治、経済の旬の話題をわかりやすく解説し、ビジネスマンとして必須の情報に仕上げます。これであなたは時代の変化を的確に一掴み!




藤原雄一郎の時事通信:年金問題一応の決着

発行日: 2003/12/19

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    ◆◇藤原雄一郎の経営最前線シリーズ         ◇◆
    発行者  藤原雄一郎   fujiwara@za.wakwak.com
    ホームページ      http://fujiwara-y.com/fuji.htm
        バックアップ      http://park5.wakwak.com/~inox/fuji.htm

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藤原雄一郎 政治と経済を語る
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
メールマガジン046号   2003/12/19日発行(隔日発行)
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□□   年金問題一応の決着   □□

まず最初に、皆さんの給料明細書を、この機会に良く見て下さい。
注目点は社会保障の金額です。まず税金の額を頭に入れておきまし
ょう。所得税と住民税の合計を計算して頭にたたき込んで下さい。

次に社会保障費です。厚生年金、介護保険、失業保険、健康保険の
合計を電卓で出して下さい。恐らく税金と比較してその多さに驚く
ことでしょう。年収700万円の人でも、軽く税金の倍以上の金額
を徴収されているはずです。年収1000万円以上の人の場合は税
金がグンと多くなりますから、社会保障費は目立ちませんが、年収
500万円以下の人であれば、社会保障費の割合の大きさにため息
が出ることでしょう。

さて前置きはこのくらいにして、三位一体改革に続く、小泉内閣の
重要課題の一つである年金問題が一応の決着を見ました。マスコミ
では厚生年金の負担と給付の問題が大きく取り上げられています。
負担については、現在の13.58%(労使折半)を毎年0.35
4%引き上げ、最大18.35%にするかわりに、給付を現役収入
の50%は確保するというものです。

少子高齢化が現実のものとなった現在、このままでは従来通りの年
金を維持することは困難であることは明確です。時代の大きな変化
に制度がついてゆけない典型例です。今回決定した負担と給付も、
人口比率や国民経済状況などに仮定が入っていますので、将来、計
画通り実施出来るか誰もわかりません。

厚生年金の根本的な問題は、現役世代のお金で、年金受給世代の年
金を負担する制度にあります。昔のように、人口構成がピラミッド
型で現役世代が、年金受給世代より圧倒的に多い社会でのみ成立す
る制度です。

このモデルをそのままにしておいて、現行制度の負担と給付を机上
の計算で辻褄合わせしても、計算の前提が狂えば、貰えるはずの年
金が大幅に目減りすることもあります。(官僚は数字の辻褄合わせ
で通りの良い案を作成するのは得意中の得意です。そして結果が間
違っても知らぬ顔です)

年金問題は複雑で理解しがたいにもかかわらず、別の話を持ち出し
て恐縮ですが、国民年金・厚生年金とは別に、多くの企業では企業
年金制度を持っています。この制度は退職金の一部、もしくは全部
を拠出して貰って、退職後年金として給付する制度です。この制度
が今、企業を大変苦しめています。

それは企業年金が「確定給付型」(あらかじめ予定金利を決めて、
年金支払額を約束する制度)であるために、昨今のように金利が大
幅に下がっても、あらかじめ支払額を約束していますので、逆サヤ
を企業が補填しなくてはなりません。

そこで現在企業では「確定給付型」から「確定拠出型」に静かに変
更作業が進行中です。皆さんは401Kなどという言葉を聞かれた
ことがあると思いますが、要するに「毎月一定の金額を積み立てて、
受け取る年金は、運用の結果次第で変動する」のが「確定拠出型」
の年金制度です。(つまり年金型の積み立て貯金のようなものです)

誰もが予測しなかった低金利時代の到来で企業年金に大きな矛盾が
出てきました。民間企業では目立たないように、静かに、新しい時
代への対応を進めています。

(確定拠出年金について分かりやすいホームページを見つけました。
下のURLを見て下さい。)
http://www.kaigisho.ne.jp/money/401k/

日本の年金制度は複雑怪奇です。国民年金、厚生年金、共済年金な
ど職業によってマチマチです。これらを一本化して新しい年金制度
を考える時期に来ています。新しい時代には新しい制度をいち早く
構築しなければなりません。

その意味では民主党の「国民年金に相当する基礎的年金は税金で負
担して、収入に応じて国民が年金資金を拠出して、基礎的年金に加
えて積み立てた金額を年金として受け取る」との提案は、新しい年
金制度を考える前向きの姿勢であると思います。

とにかく年金にしろ、医療にしろ、社会福祉にかかわる制度が複雑
であるからと言って、官僚にまかせておくとろくなことになりませ
ん。頭を絞って、これらの制度を良く勉強して、大きな声をあげな
ければと思います。


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