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藤原雄一郎の時事通信:イラクへの自衛隊派遣決定

発行日: 2003/12/11

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    ◆◇藤原雄一郎の経営最前線シリーズ         ◇◆
    発行者  藤原雄一郎   fujiwara@za.wakwak.com
    ホームページ      http://fujiwara-y.com/fuji.htm
        バックアップ      http://park5.wakwak.com/~inox/fuji.htm

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藤原雄一郎 政治と経済を語る
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
メールマガジン043号   2003/12/11日発行(隔日発行)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


□□   イラクへの自衛隊派遣決定   □□

12月9日、小泉首相は「自衛隊のイラク派遣」という大きな決断
をしました。憲法第九条で戦争放棄を宣言した日本が、戦闘部隊で
ある陸上自衛隊に重装備を持たせて派遣するという、歴史に残る決
断であるだけに、皆さんそれぞれに想いは異なることでしょう。戦
後永らく続いた「一国平和主義」の是非について真剣に考える時が
来ました。

視聴率至上主義の民間放送のテレビはその影響力は大きいけれど、
報道姿勢に問題があり論評に値しないと判断しています。そこでま
ず四大新聞の社説がどのような姿勢であるか見てみましょう。

小泉首相の決断に大賛成で賞賛しているのは産経新聞です。そして
その対局にあって明確に反対を打ち出しているのが朝日新聞です。
そして産経新聞ほどではないが賛成派が読売新聞で、朝日新聞ほど
ではないがどちらかと言うと反対派が毎日新聞と四大新聞の論調は
真っ二つに分かれています。

小泉首相は、憲法の前文を読み上げ、今回の自衛隊派遣が「戦争の
ための派遣ではなく、人道支援の派遣である」ことを強調し、憲法
の主旨に合致していると説明しています。またテロとの遭遇で交戦
状態となった場合も「正当防衛であって憲法違反ではない」と社民
党などの憲法違反論議に真っ正面から反論しています。

そして「(各国に支援を要請している)国連の要請を受けて日本は
復興支援に協力しなければならない。危険であるからこそ日頃訓練
を積んだ自衛隊を派遣する」と明快です。

そして「危険だから金だけ出して人は出さないですむだろうか」と
も反論しています。また「イラクの人道復興支援に日本がどのよう
に取り組んでいくか。これはまさに、日米同盟、国際協調の両立
図る、口先だけではない、その行動が試されているときだと思って
おります。」とも述べています。

北朝鮮の脅威が目前に迫っている時、「日本の平和と安全を確保す
るのは日本一国だけではできません。だからこそ、日米安保条約を
提携し、日米同盟を、これを大事にしていかなければならない。」
と本音も首相は漏らしています。これだけ率直に国民に対して語り
かけた小泉首相に対し、反対する人たちは野党ではなく与党の立場
に立って対案を明確にして(自分ならこうする。このように問題は
解決出来る)語るべき時だと思います。

毎日新聞の社説のように「何事もアメリカのいいなりになるな。出
来ないときは出来ないと言うべきだ」とか「テロには屈してはいけ
ない。だからと言って自衛隊を派遣すると一歩対テロ戦争に踏み込
むことになる。それより備えを固めよ」との意見はとても責任のあ
る発言とは思えません。その結果どうなるかの明確な姿を示さな
発言は無責任です。

自衛隊をイラクに派遣したからと言って、イラク復興に大きな力に
なるとは思えません。しかし一連のテロ事件で、イラクに軍隊を派
遣している国々も本音では撤退したい気持ちで溢れています。「な
ぜ他国のために自国の国民が犠牲にならなければならないのか」と
いう気持ちはどこの国でも同じで、日々その声は高くなって行きま
す。

このような時に、日本の行動はまさに「疲れ切って倒れる寸前の
ラクダに箸を一本積んだら倒れてしまった」例えそのものです。こ
こで日本が引いてしまったら、雪崩現象で他国も引き上げてしまう
ことでしょう。

その結果イラクはテロリストの王国になって、世界中が混乱と不安
に直面することになります。まさにテロリストの思うつぼです。自
衛隊の派遣を先延ばしにしてきたばかりに、最近のテロの続発で、
まさに最悪のタイミングで、そのような重大な局面が日本に回って
きたと考えなければなりません。

小泉首相の本音と思われる「 一般の国民にはできない、日ごろの厳
しい訓練に耐えて、あえて決して安全ではないかも しれない、危険
を伴う困難な任務に決意を固めて赴こうとしている自衛隊員に対しま
して、私 は多くの国民が、願わくば、敬意と感謝の念を持って送り
出していただきたいと思います。」の言葉に一人でも多くの国民が応
えたいものです。

このような重大な問題に対しては日本国民が一致団結することが大
切です。もちろん健全な議論は必要ですが、この際、野党も与党も、
小泉政権打倒の手段として、党利党略、派利派略としてこの問題を
取り上げることだけは絶対にして欲しくありません。民主党の管代
表や亀井静香・古賀誠などが反対しているのは本当に国の将来を考
えてのことだと信じたいと思います。彼らは反対表明だけでなく、
現状の局面を好転させ、日本の安全を確保することが出来る案を必
ず一緒に口にしなければなりません。

日本国内で安全に暮らしている私たちは、危険な所に赴く自衛隊員
に対し、小泉首相のいうように、せめて「敬意と感謝の念を持って」
送り出したいものです。

小泉首相記者会見内容
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2003/12/09press.html


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