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藤原雄一郎の時事通信:読者の手紙その2 イラク外交官事件

発行日: 2003/12/7

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    ◆◇藤原雄一郎の経営最前線シリーズ         ◇◆
    発行者  藤原雄一郎   fujiwara@za.wakwak.com
    ホームページ      http://fujiwara-y.com/fuji.htm
        バックアップ      http://park5.wakwak.com/~inox/fuji.htm

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藤原雄一郎 政治と経済を語る
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
メールマガジン041号   2003/12/07日発行(隔日発行)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


□□   読者の手紙その2 イラク外交官事件   □□

来週にでも小泉首相のイラク自衛隊派遣の最終決断が下ると予想し
て、マスコミ各社はその是非について激しく論調しています。中で
も色々問題を引き起こしたテレビ朝日は「自衛隊派遣反対」のキャ
ンペーンを異常なほどに盛り上げています。それぞれの思惑に満ち
たマスコミの論調に影響されることなく、このような重大な問題は
私たち自身の頭で考えなければなりません。

そこで昨日の女性のお便りに引き続き、本日は男性読者の骨太のお
便りをご紹介します。掲載のお願いを申し上げた時、掲載について
はご同意頂きましたが、「私自身の中でまだ考えがまとまっていな
い点がありますが・・・」との言葉がありました。これだけの大き
い問題ですから当然でしょう。私(藤原雄一郎)もまだ考えあぐね
ているところです。

−−−引用開始−−−(12月2日の藤原通信をご参照下さい)

今回のイラク自衛隊派遣の件、私見を述べさせていただきます。

最初に、藤原様はメルマガの文中でこうおっしゃっております。
「イラク問題、なかんずく自衛隊派遣を論ずる時には、正義だとか
大義などで判断しては国が滅びます」

私は自衛隊のイラクへの派遣は、我国が将来に向けて、自衛隊が
「軍隊として機能する組織」になるための人柱の様なものだと感じ
ております。しかし会社であろうと国家であろうと、いかなる組織
においても中身は人であり、人を動かすのは心です。そして心を動
かすものこそが「正義」であり「大義」であると思うのです。

藤原様は、自らの命を欧米諸国の権益争いやキリスト・イスラムの
宗教戦争のもとに捧げることが出来るとお考えなのでしょうか?

日本人は先の大戦でそうであったように、「大義」のためならば命
をかけることが出来る国民だと信じております。しかし、決して
「えげつないほどの駆け引きで、自国の権益第一で各国は闘ってい
る」現実を無視するわけではありません。大義と現実の間には、ギ
ャップがあってもいいのです。

しかし現実の事象を理由にするのではなく、現実を冷静に判断した
上で、未来に対するビジョンを小泉首相は国民に示すべきです。
(多くの評論家が同じようなことを言いますが…)

藤原様のご意見は、政治家の主張と同様に、短期的な国益のみで判
断されておられるように感じられます。しかも、国益の多くは経済
的な利益のことを指しているのでは?

「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永
遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占
めたいと思ふ」

憲法は我国の社是のようなものです。時代にフィットするように社
是を作り変えていくのではなく、日本国民として、国際社会を憲法
の掲げる理想に近づけるような活動に参加し、日本国民であること
を誇りに感じたいものです。

最後になりますが、藤原様は他のメルマガではこうもおっしゃられ
おります。「戦後の厳しい競争を打ち勝って現在も一流の名前を保
持している企業にはこのような、「顧客第一の精神」「公明正大」
「信用第一」といった企業活動の基本中の基本をしっかりと社是・
社訓の中に刻み込んでいることに注目しなければなりません」

イラクで亡くなられた外交官お二人のご冥福を、心よりお祈り申し
上げます。

−−−引用終わり−−−

どうも最近のマスコミ、特にテレビには大衆迎合・視聴率重視で、
傾聴すべき論調が見あたらず、政治家と言えば、このような大切な
問題においてすら、大義とか信念に基づかないで、党利党略・派利
派略、政局がらみでの発言が多く、悲しいかぎりです。ご紹介した
読者のような肝の据わった見識で物申して欲しいものです。私(藤
原雄一郎)も、このようにメルマガを発行する以上、より自戒しな
ければと思います。


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